去る2月4日、インターネット上のブログ「裁判所職員のぶっちゃけ時事放談」というサイトで、「今度こそ、家裁の人気がないのは、テミス様に誓ってガチです」というタイトルの書き込みがされました。
(http://blog.goo.ne.jp/sleepingcat_2006/e/f36ca73ba7661c63f4756726e8a42f50)
このブログは家庭裁判所利用者の当事者の対立が激しいことを指摘し、「当事者のキチガイ率も異常に高い」と発言しています。また、窓口や電話での当事者対応を例に挙げ、「お前のイカレ話を聞いていると、他の仕事が全部ストップしちまうから、さっさと消えろ」と述べています。さらに、自殺を図ろうとする当事者を、「裁判所でやられると、後始末が大変だから、止めてくれ。ああ、敷地の外でなら、いつでもどーぞ」と言い放ち、聞くに堪えません。
ブログの副題は、「裁判所の一職員が勝手なことをしゃべるブログです」とあります。たしかにブログの内容は裁判所の職員間の家裁評価や人事上の扱いなど、裁判所職員にしか知り得ないものも具体的に書かれています。裁判所職員の作成したブログとしか考えられません。
このような差別発言を私たちは断じて許すことができません。
家族をめぐる争いは誰にでも起こりうることです。まして家庭裁判所は家族の悩みを抱えた人たちのための機関です。悩んだ末に、家庭裁判所に行かざるをえない人たちに対してなされる「お上意識」そのままの発言は、家庭裁判所の存在自体を否定するものです。これらの発言を裁判所が容認するなら、裁判所自体の意識が、このブログと同じであるということになります。
私たちは、この差別発言に強く抗議します。裁判所はブログの管理者を特定し、厳正な処分を科してください。二度とこのような事態がくり返されないように、裁判所全体の意識改革を私たちは求めます。
IAPCR(International Asociation for Parent Child Reuinion)、親子交流を考える岐阜の会、親子ネットNAGANO、共同親権運動ネットワーク、共同親権運動ネットワーク別府、共同養育センターつむぎ、くにたち子どもとの交流を求める親の会、コトオヤネットさっぽろ、中部共同親権法制化運動の会、日本家族再生センター、Fathers’ Website、面接交流ネット(以上12団体)
*現在、このブログはネット上から削除されています。
最高裁は、全職員に向けて、以下の文面で文書を配布しています。
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裁判所職員がインターネット上でサービスを利用して
職場や職務にかかわる情報を発信する場合、
その内容によっては、国家公務員法上の
守秘義務に抵触する可能性があるほか、
守秘義務に抵触しない場合でも、事件関係者を侮辱したり、
誹謗中傷したりするような内容が含まれていれば、
国家公務員法上禁止されている信用失墜行為に該当することもあるから、
裁判所職員として法規を遵守することについて、
職責を負っていることをあらためて認識し、
国民からの信頼が損なわれることがないよう、
インターネット利用に際しては、より一層の注意を心がけるよう
周知した内容である。
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なお、ブログ作成者の特定はできていない、
裁判所の職員かは不明だが、内容からそうとも思える、
と述べました。
上記の内容は当たり前のことを言っているわけで
最高裁に3月6日に申し入れした
共同親権運動ネットワークからは、
受け取った方は何のことかわからない。
裁判所の職員であれば、処分に値するし、
仮にそうでなかった場合は、裁判所職員の名を語って
問題を起こしているわけだから、裁判所の信用を落とす。
いずれにしてもブログの内容に対する、裁判所自身の
見解が述べられなければ、対処としては不十分だ、と述べ、
重ねて作成者の特定を求めました。