2013年04月21日

講演「アメリカの共同監護と面会交流」

●講演「アメリカの共同監護と面会交流」

ハーグ条約の加盟が目前に迫る中、
離婚・未婚時の子の養育をめぐる
日本と海外との法制度や考え方の違いが注目されています。
しかし実際に海外の共同監護がどのように実現されているのか、
日本にいる私たちは、断片的にしかわかりません。
アメリカのカリフォルニア州の家庭裁判所で長年にわたって
離婚事件について扱ってこられた
レオナード・エドワーズさんをお招きし、
お話しいただきます。

アメリカでの共同監護や面会交流は
裁判所でどう扱われるか?
実際にどうされているのか?
親権の考え方は? 法律は?
これからの日本の法制度をどうしていくか
……ともに考えましょう。

◎講演 レオナード・エドワーズさん
(Leonard Edwards、カリフォルニア州家庭裁判所元所長、
シカゴロースクール教官、
カリフォルニア司法協会、長年裁判官として離婚と虐待の問題を扱ってきた。著書多数)
●日時 2013年5月20日 14:00開場14:30開始〜16:30
●場所 弁護士会館クレオBC
(東京都千代田区霞が関1丁目1番3号弁護士会館2階、地下鉄「霞ヶ関駅」B1-b出入口直結)
参加費無料(予約不要です。直接会場にお越し下さい)
*同時通訳有り
■主催 共同養育講演会・実行委員会
連絡先  03−5919−7501(棚瀬法律事務所) メール tanase@law-t.jp
posted by 家裁監視団 at 13:02| Comment(0) | 家庭裁判所ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

親権と家庭裁判所

共同親権運動ネットワークの連続講座 「親権と家庭裁判所」

2011年、民法766条が改正され、「面会交流」が明文化されました。
それと同時に家裁の手続についての法律が
家事審判法が家事事件手続法に変わりました。
家裁で面会交流の斡旋が以前より積極的になったと言われる一方で、
利用者の不信を招かない公正な手続保障が
これからどうなされているのかが問われています。
家裁とは何で、どのような役割を果たしてきたのか、
他の離婚家庭支援とどう役割分担をしていくべきなのか、
離婚という親の選択を子どもの不利益にしないためにどうすればよいのか、
そして親子が親子であるために家裁ができることは。
家裁をどう役立て、これからどうしていったらいいのかを
講師のみなさんとともに考えたいと思います。

第1回 家庭裁判所の歴史  
  6月8日(土)13:00〜15:15
  場所 銀座セミナールーム(中央区銀座3-13-19東銀座313ビル8F、裏面に行き方)
  講師 津田玄児さん
  (弁護士、日弁連子どもの権利委員会、子どもの権利委員会日本支部)
家裁とは何で、何を目指して来たのか、
離婚や親権、面会交流、離婚と子どもの問題は
どんな法律でどういうふうに家裁で扱われてきたのか、
家裁の成り立ちと特有の役割を考えます。

第2回 家事事件手続法で何が変わる? 
  6月29日(土)13:00〜15:15
  場所 国立公民館・予定(国立駅南口下車、富士見通りを徒歩5分左手)
  講師 杉井静子さん
 (弁護士、日弁連家事法制委員会委員長、
  著書に『たかが姓、されど姓―家族の変化と民法改正の焦点』)
新しく家裁の手続を定めた家事事件手続法。
なぜ今法改正をしたのか、実際の運用でどのような変化があるのか、
利用者のための新しい仕組みや当事者の手続保障はどうなるのか。

第3回 子どもの手続代理人? 
  7月12日(金)19:00〜21:15【曜日注意】
  場所 国立公民館・予定(国立駅南口下車、富士見通りを徒歩5分左手)
  講師 木村真実さん
  (弁護士、憲法や子どもの虐待を考える市民グループに参加してきた)
家事事件手続法で実現した子ども代理人制度、
家裁の想定する子ども代理人と弁護士会のイメージは。
DVや虐待を疑われることと面会交流の関係、
そして面会交流における子どもの意思と「子どもの福祉」とは。

第4回 アメリカの共同養育支援
  7月28日(日)13:00〜15:15
場所 銀座セミナールーム(中央区銀座3-13-19東銀座313ビル8F、裏面に行き方)
  講師 小田切紀子さん
 (臨床心理士、東京国際大学人間社会学部、著書に『離婚を乗り越える』)
アメリカでの養育プランや親教育、
共同養育に調停者や弁護士がどのような役割を果たし、
裁判所や行政がどのように関わっているのか。
日本にこれらを導入する場合、どのような配慮が必要なのか。

各回、資料代800円(申し込み不要、直接会場にお越し下さい)
*講師の皆様への個別の相談は別の機会にお願いいたします。

●問い合わせ TEL03−6226−5419 メール info@kyodosinken.com


posted by 家裁監視団 at 12:57| Comment(0) | 家庭裁判所ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月23日

「裁判官1人当たりの事件が4、5百件というのは、やはり少し異常」

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□■  kネット・メールニュース  No.96
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              ★選ばなくっていい パパの家 ママの家

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 このメールニュースは、主に共同親権運動、親子引き離し問題
 についての情報を発信するものです。 2012年12月22日
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【家庭裁判所に法の支配を/日弁連に人権の確立を】

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■今号のトピックス
1 「裁判官1人当たりの事件が4、5百件というのは、やはり少し異常」
2 「まだ子どもの試合を見に行っているんですか?」田中智子裁判官
3 「パパを不審者と呼ばないで!」署名集約は1月末
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┣☆┫1 「裁判官1人当たりの事件が4、5百件というのは,やはり少し異常」
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(1)傍聴を認めると「率直な意見が言いにくくなる」?

12月に入ってようやく7月10日の東京家庭裁判所委員会の議事録が
裁判所のホームページにアップされました。

家庭裁判所委員会は、裁判所の運営について外部の人の意見も交えて
議論する場です。年3回実施されています。
諮問する側の裁判所長が委員長をしたりしていて変なところもあるのですが、
裁判所に外の風を入れる公的な場でもあります。

7月の裁判所委員会前に、kネットではこの委員会を傍聴させてほしい、
という意見書を提出しています。
(同様の意見書は千葉家裁にも出しています)

http://kyodosinken.com/2012/07/08/4062/


7月10日の家庭裁判所委員会ではこの件について議論されました。

http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/120710kasaiiinkaigijiroku.pdf

===== ===== ===== ===== =====

3 議事の公開について
(委員長)このたび,ある団体から,
家庭裁判所委員会の傍聴を求める要望書が手元
配布資料のとおり提出されている。
要望書の趣旨は,身近で開かれた家庭裁判所を実現するために
市民が家庭裁判所委員会を傍聴できるように公開して
ほしいというものである。

この問題については,平成16年1月第1回家庭裁判所委員会開催時に,
相当長く議論をして,いろいろな意見を戦わせたところ,
議事を一般に公開すると,
積極的に発言するということに影響が出るとの意見などにより,
最終的には議事概要をホームページにて公開する扱いで,
当時の委員の方の意見が一致し,現在もその運用をしているという状況である。
今回の要望書によって,
現在の運用を見直す必要があるかどうかについてお諮りしたい。

(委員)家庭裁判所では,プライバシーにかかわる具体的な事案を
紹介しにくくなるので,議事は公開せず,
後で匿名化あるいは概要化して議事概要にすればよい。
(委員)議事を公開しながらでは,率直な意見が言いにくくなり,
議論がしにくいのではないか。
(委員長)率直な議論ということと,
議事概要はきちんと公開するというところで,
当時の委員会でもかなり議論があった。
公開ということなら,いろいろな方法があるのではないかということで,
いろいろな方法の中から取捨選択して21きたところであるので,
今回の結論としても,従前の運用を維持するということでよろしいか。
(異議なし)

===== ===== ===== ===== =====

プライバシーにかかわる案件は、通常、「個別の事情だから」
と取り合ってこなかったのが家裁事務の担当者の一貫した姿勢でした。

裁判所の運営に市民の意見を反映するのが目的なら、
自身の発言に責任を持つのは当たり前で、
匿名化は避け、傍聴はむしろ積極的にするのが当然の流れです。
それで「率直な意見が言いにくくな」るというなら、
何のための家裁委員会なんでしょうか?

なお、東京家裁総務課の田内課長は、
7月の議事日程について事前に聞いたところ、
「まだ決まっていない」とウソをついていました。
3月の議事録では、次回日程が公表されています。

議事録の公開に5ヶ月もかける役所も珍しいですが、
どうやら、市民に議事日程を知らせないために、
議事の公開を遅くしているのが実態のようです。
プライバシーというのは後付けの理由だというのがよくわかります。

なお、kネットではその後、
「裁判所職員のぶっちゃけ時事放談」というブログで
家裁利用者を「キチガイ」と呼んだ件について触れながら
「開かれた家事事件の運営を求める要望書」を
家裁委員会に提出しています。

http://kyodosinken.com/2012/07/11/%E9%96%8B%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E
5%AE%B6%E4%BA%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%AE%E9%81%8B%E5%96%B6%E3%82%92%E
6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B%E8%A6%81%E6%9C%9B%E6%9B%B8/

公開情報すらウソをついてまで隠して、
自身の信頼を傷つけているとするなら、
裁判所の自助努力の方向性は間違っているのではないでしょうか。

(2)「裁判官1人当たりの事件が4、5五百件というのは、やはり少し異常」

7月の家裁委員会では、裁判所の抱える家事事件の件数について報告されています。

「家庭裁判所で扱う家事調停事件は,年々増加傾向にあり,
平成19年頃と比べて,東京家庭裁判所本庁で2割増」

「東京家庭裁判所本庁と立川支部に申し立てられた調停事件の推移」
については

平成12年は1万1,452件であったものが,
平成22年には,1万5,038件と,10年間で,約1.5倍
平成23年は,大震災の影響で微減したが,
平成24年は,前年同月に比べて増加傾向

「このように事件が増加している関係で,東京家庭裁判所本庁で,
一般調停事件を担当する裁判官9人は,
1人の手持ち事件が常時400件から500件となっており,
また,遺産分割専門部の裁判官も,
1人当たりの手持ち事件が常時300件程度で,
非常に多くの事件を各裁判官が担当している状況である。」

と述べられ、委員の中からも
「裁判官1人当たりの事件が四,五百件というのは,やはり少し異常」
という感想が挙がっています。

一方、東京家庭裁判所に申し立てられた調停事件を種類別に見ると,

離婚などの夫婦関係調整を求める調停事件が約40%

「現在の日本は,統計上3組に1組の夫婦が離婚するということで,
その離婚のうちの約10パーセントが家庭裁判所の調停や人事訴訟事件を
経て離婚すると言われている。」

この数の増加は今後も引き続くと触れられています。

「夫婦関係調整調停事件は,51パーセントが調停成立で手続が終了し,
手続外で紛争が解決したとの理由などで取り下げるというものが
24パーセントあるので,
合計して約75パーセントが紛争解決に至って終了しているといえる。
また,残りのうち21%は,話合い不成立で手続が終了している。」

「妻からの申立てが74%,夫からの申立てが26%と顕著な差がある」

ここ数年、離婚率は微減傾向にありますから、
調停件数の増加は、子どもに関する紛争の増加が背景にある
ことが当然にして予測されますが、
いずれにしても、日弁連が主張するように、いくら数を増やしても
法曹関係者の姿勢が、「片親疎外いたしかたなし」であれば
利用者の納得は今後も得られません。
家裁や弁護士に対する信頼は落ち続けます。

もちろん、ルールがない力関係の調停で件数が増加すれば、
どちらかに「泣き寝入り」を強いる法曹関係者の誘因は大きいでしょう。

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┣☆┫2 「まだ子どもの試合を見に行っているんですか?」田中智子裁判官
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実際の東京家裁の審判は以下のように行われています。

家庭裁判所チェック「田中智子裁判官(東京家裁、現神戸地裁)編」
http://kasaicheck.seesaa.net/

===== ===== ===== ===== =====

田中智子裁判官とは、初対面の時から、嫌な雰囲気であった。
1年前(2011年)の6月の授業参観に参加したことを理由に、
5月の面接を最後に、1年ほど面接交流が途絶えていた。
長男の授業参観には、面接交流条件を議論していた裁判の中で、
協議したうえで、2日間の授業参観を参加しにくい金曜日に私が参加して、
土曜日に相手が対参加してもらうやり方で、行っていた。
その後の展覧会なども、
曜日を分けることで双方が参加できるように裁判所を通じて、話し合っていたが、
学外活動である野球の試合を見に行ったことを問題視しているらしく、
面接取りやめを通告してきた。

最後の5月の面接は、東京ドームのプロ野球観戦で、
次は、阪神戦にしてほしいと息子に言われていた。
すでに3か月前からキッザニアに予約していたので、
4か月後かなと話していたが、
付き添いを含めて数万円分のキッザニアのチケットを無駄にした。
こちらから、あらためて面接交流の再開を申し立てたが、
仲介者との齟齬もあり、1年間、黙って息子の野球の試合を観戦し続けていた。

今回(2012年)の審判は、元妻側の申し出で、
面接交流の中止を求めた申し立てであった。
元妻は、裁判戦略として、同席はできないとしており、
私と代理人の弁護士だけで、裁判官、書記と調査委員を迎えた。
一礼して、いつものように、PCにメモを取りながら、話し合いに入った。
突然、田中裁判官が吠える。”PCなんか見てないで、こっちを見なさい!”
あっけにとられた。
”PCにメモ書きすることが禁止されているとは知りませんでした”と謝ったが、
それに対する弁明は何もなかった。
私の弁護士は、”田中裁判官は、前の事案でも、
有無を言わさず面接禁止にしたから、何をやっても駄目かもしれない”
と弱気なことを言っている。

大体、離婚直後は、アメリカでは、
子供を挟んで中華料理を同じテーブルで食べていた人間が、
8年たったのに”PTSD”だのなんだといって、裁判にも同席しないのも、
それが普通のこととして取り扱われている日本の家庭裁判所も不思議である。
アメリカで2泊3日の面接を行っていたのに、”泊を伴うなんて無理、
そんなに子供に会いたいなら、元妻と再婚しなさい”
と以前の審判で私に説教した伊藤茂雄裁判官にも驚かされたが、
感情的な田中裁判官の対応にはさらにびっくり。

 子供は”父親に会いたくない”と言っていますの一点張りで、
その後の話し合いは、私の弁護士の言うとおりに何を言っても受け付けられなかった。
審判が出る前から、
”まだ子供の試合を見に行っているんですか?”と詰め寄られるなど、
裁判所での話し合いというには、あまりにも一方的で、感情的であった。
”子供の幸せ”について話し合うというより、
悪い離婚した父親をいかにして黙らせるかに終始しているようであった。
小学5年生の息子に”父親を捨てさせる”ような判断をさせるのは
トラウマになるからやめてくれという私の願いも一顧だにされず、
そこまで子供の意見を尊重するなら子供に離婚の事実が
どう伝えられているかを確認してくれ、
できれば、直接息子に会って話す機会を作ってほしいという
最後の願いもむなしく、面接中止が当然のように決まる。

これでは、何の解決にもならないし、離婚した妻へのわだかまりだけが残る。
当然、最高裁まで上訴するが、無駄。
弁護士には、”この国を変えるしかないわね”と言われたが、
この連載を読むと、やはり家庭裁判所が
特異的にへんな人が生息しているところだと思えてくる。
*父親の文章をもとに家裁監視団が編集
posted by 家裁監視団 at 08:57| Comment(0) | 家庭裁判所ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする