2014年05月04日

家裁書記官は期日を間違って教えます「千葉家裁島野書記官」

家裁の手続き説明の間違いによる被害の情報が届いています。

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宗像さんは、元妻とその再婚相手が
半年間にわたって子どもとの交流を妨害した件について
家裁での仮処分の決定後に間接強制を申し立てた。
それを却下した原審判に不服で高裁に抗告を申し立てた。

ところが3週間後、
抗告は期間経過後に提起されたものだから、
却下するという決定が千葉家裁から届いた。
1週間の抗告期限を過ぎていたというのだ。

宗像さんは抗告するにおいて
千葉家裁に問い合わせて、
抗告期間は2週間、理由書の提出はさらに2週間
という説明を受けた記憶があるので、
なぜそうなったのかあらためて5月1日に千葉家裁に電話した。

千葉家裁家事部の島野儀十郎書記官は、
抗告理由の提出期間について
宗像さんに2週間という間違った説明をしたことについて認めた。
(実際には抗告理由の提出期限も1週間だった)
一方抗告期間の説明については、
「記憶にない」と答えた。

宗像さんは、その後なぜ事件番号は付され手続きが進んだのか、
抗告期間について知っていたのなら、
決定が出る以前にその点について
指摘してもよかったのではないか、
と説明を求めたが、島野氏は押し黙り、
「執行抗告ができるので高裁で主張してほしい」
と繰り返すのみだった。

この際、当事者である島野氏以外の
家事部の人間に取次ぎを頼んだが、
上司は「同じ説明しかできない」と説明を拒否し、
島野氏以外は電話口に出なかった。
島野氏は、「これ以上は総務課に言ってもらうしかない」
と宗像さんに答えた。

しかたなく宗像さんは、千葉家裁総務課に電話をし、
事情を説明し事実の調査を求めた。
総務課からは、島野氏からの聞き取りとして
5月2日に上記と同じ説明が電話でなされ、
理由書の提出期間を間違えて教えたことについて、
千葉家裁として正式に謝罪をした。

抗告理由書の提出期間を間違えて教えられただけでも、
宗像さんはする必要もなかった多大な労力と時間を空費した。
また、島野氏は理由書の提出期限について「おおむね2週間」
と説明していたから、島野氏が本件を通常の審判の
抗告期限の2週間と誤認していたと考えるのが自然だ。
宗像さんは弁護士に相談して、
「裁判所に聞くのが間違いがない」と言われて
家裁に電話した経緯がある。
はじめての手続きなので期日については慎重を期したのだ。

また宗像さんは、強制執行のために
早期の決定を望んでいたのだから、
わざわざ自分から期間を引き延ばす理由はない。
抗告状を提出しようと思えば
一週間以内に提出することはできた。
つまり、裁判所の指導に従ったがために、
「不戦敗」にされたことになる。

宗像さんは、家事部及び島野氏による説明が
1日の時点でなされなかったことについて、
重ねて総務課を経由して謝罪と説明を求めている。

(本人の説明をもとに家裁監視団が編集)

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書記官が期日を間違って教えたり
虚偽の説明をするということはあるようです。
自己防衛として、
書記官の答えには、
どんな些細なことであっても
「どの法律の何条に載っていますか」
と必ず説明を求めるようにしてください。
また書記官とのやり取りはすべて録音することをお勧めします。

同様の事例がほかにもあることが考えられます。
情報をお持ちの方は、ぜひ家裁監視団までお寄せください。

【共同親権運動ネットワーク・家裁監視団】
T 03-6226-5419 F 03-6226-5424
info@kyodosinken.com
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2014年02月09日

kネット総会・討論会2014 「民法改正に向けて、乗り越える課題」

2014年2月16日(日)

kネット総会・討論会2014 「民法改正に向けて、乗り越える課題」

ハーグ条約の加盟、法施化、家裁の決定の詳細化
……私たちが変えてきたものと、取り組まなければいけないこと、
よく話し合わなきゃね。

★総会 会計報告、活動報告・方針
 時間 14:00〜15:00
☆討論会「民法改正に向けて、乗り越える課題」
(どなたでも参加できます。直接会場にお越し下さい。参加無料)
 時間 15:30〜17:30
 発題・報告
 ・宗像充(kネット)「家庭裁判所の正体」
 ・内田修(フランス在住kネット会員)
 「フランスの父親の運動、ハーグ条約の加盟で変わること」
 ・堤則昭(親子ネットNAGANO)
 「白馬村住民登録拒否裁判で問うもの」
 ・長田政江(kネット)
 「片親排除で祖父母のかかえる問題」

場所 東銀座313ビルセミナールーム(東京都中央区銀座3−13−19)
http://www.niche-marketing.jp/seminar_room_access.html
終了後懇親会予定

■主催 共同親権運動ネットワーク
連絡先 03−6226−5419  info@kyodosinken.com
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2013年05月11日

講演「共同監護と面会交流 〜アメリカ、そしてスウェーデン」

国会でハーグ条約の加盟が盛んに議論されていますが
国内外の法制度の違いについて理解を深めるために
以下の講演会を予定しています。

アメリカの実務に携わった裁判官の
生のお話しを聞くだけでなく、
スウェーデンの共同監護についても
お話しいただきます。
貴重なチャンスです。ぜひご来場下さい。

*詳細が変更になっております。ご注意下さい。

 ====== 【ここから】 ======

講演「共同監護と面会交流 〜アメリカ、そしてスウェーデン」

ハーグ条約の加盟が目前に迫る中、
離婚・未婚時の子の養育をめぐる
日本と海外との法制度や考え方の違いが注目されています。
しかし実際に海外の共同監護がどのように実現されているのか、
日本にいる私たちは、断片的にしかわかりません。
海外で共同監護や面会交流は
裁判所でどう扱われるか? 実際にどうされているのか?
親権の考え方は? 法律は?

アメリカのカリフォルニア州の家庭裁判所で長年にわたって
離婚事件を扱ってこられたレオナード・エドワーズさんから
直接お話しいただきます。
またスェーデンの共同養育を現地で研究されてきた
善積京子さんから報告いただきます。
これからの日本の法制度をどうしていくか
……ともに考えましょう。

【時間、参加費を変更しています。ご注意下さい】

●日時 2013年5月20日(月)
13:00開場13:30開始〜16:30(終了)
◎内容 (講師紹介は裏面) 
13:30 主催者挨拶 
      棚瀬孝雄( 弁護士、中央大学教授、法社会学)
13:40 講演「スウェーデンでは」
      善積京子さん(追手門学院大学教授、家族社会学)
14:30 講演「アメリカでは」
      レオナード・エドワーズさん
     (Leonard Edwards、カリフォルニア州家庭裁判所元所長、
      シカゴロースクール教官)
      講演後質疑あり
●場所 弁護士会館クレオBC
(東京都千代田区霞が関1丁目1番3号弁護士会館2階、
 地下鉄「霞ヶ関駅」B1-b出入口直結)
●参加費 1000円(予約不要です。直接会場にお越し下さい)
*通訳有り

■主催 共同養育講演会・実行委員会
連絡先  03−5919−7501(棚瀬法律事務所) 
メール tanase@law-t.jp 

講師ほか紹介

・善積京子(よしずみ・きょうこ)
追手門学院大学教授、家族社会学。
近著に『離別と共同養育 スウェーデンの養育訴訟にみる
「子どもの最善」』(2013年4月)ほか、
『スウェーデンの家族とパートナー関係』(編著)、
『現代世界の結婚と家族』(共編著)

・レオナード・エドワーズ(Leonard Edwards)
カリフォルニア州家庭裁判所元所長、シカゴロースクール教官、
カリフォルニア司法協会、
長年裁判官として離婚と虐待の問題を扱ってきた。著書多数。

・棚瀬孝雄(たなせ・たかお)
弁護士、中央大学法科大学院教授、京都大学名誉教授、法社会学。
独自の共同養育法案を作るなど、
離婚と子どもをめぐる法整備について活発に発言。

*講演終了後、講師も交えて懇親会を予定しております。
場所・参加費等は終了時にアナウンスいたします。
お気軽に参加下さい。
posted by 家裁監視団 at 11:17| Comment(0) | 家庭裁判所ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする