それまで9月に調停を申し立ててから半年近く調停が継続し、
相手方も何度か調停を欠席し、調停を引き延ばしたにもかかわらず、
裁判所もその是正をなかなかしようとしないので、
Qさんは裁判所に調停を不調にし、審判に移行することを申し出た。
裁判所は相手方の説得に期待をかけてなかなか調停に移行しなかった。
4月に裁判官が駒谷に変わり、主張の開きが大きいので審判に移行すると言うので、
Qさんは、「これまでこちらかが主張しても審判にならなかったのに、
なぜ急に審判にするのか、その理由を説明して欲しい」と言った。
これまでの経過で裁判所に不信を募らせていたのだ。
Qさんが、「ちゃんと納得いく説明をしてくれるまで動きません」と言うと、
駒谷は、「じゃあ私が動きます」と言って、書記官と調停委員とともに退席し、
Qさんは調査官とともに調停室に取り残された。
駒谷が戻ってきて、Qさんに審判の手続を説明した。
Qさんは、千葉家裁の決定で2ヶ月に1度という面会交流を1年半にわたって続け、
しかたなく再調停を申し立てた。
前の裁判官たちの決定で、子どもたちに不自由な思いをさせています。
そのことをきちんと考えてください、とQさんが駒谷に言うと、
「それは私がやったことじゃないから」と言った。