2010年12月06日

納谷 肇(新潟家裁長岡支部)編

 2009年4月、Aさんは妻が、
当時4ヶ月の息子を連れて実家に帰ったことで子どもと会えなくなった。
 Aさんの妻は、離婚調停を申し立てると言っていたが、
調停の連絡が来る前に一方的に自分と子どもの住所変更を通知して実行した。

このときAさんは、子どもにとっては両親そろっていることが、
子どものためでもあると思い、円満調停を申し立てた。
その後、子どもとはなかなか会うことができず、調停は進んだため、
子どもとの関係を回復する意味でも家族みんなで過ごせるよう、
2009年9月、Aさんは同居を求める審判を申し立てた
(民法上には相互扶助と同居義務の規定がある)。
家裁は審判を申し立てても調停前置主義なので、
すでに進んでいる調停に統合された。
その後、2回調停を繰り返したが、双方の言い分は折り合わず、
裁判官が不成立を宣告した。
その際に、同居を求める審判については、裁判官は次のように説明した。

「審判を申し立てることができるが、こんなものは、
審判手続きに移行したとしても、申し訳ないが結果は明らかであり、
簡単な理由で却下になると思います」

申し立て前なのに判決が確定したかのような口調だった。

Aさんは審判を申し立てたが、意見聴取もされず書類だけで決定が出た。
その審判理由に不服だったので、Aさんは高等裁判所に抗告した。
ここで相手側から婚姻費用の分担調停が申したてられ、
それに対してはAさんは真摯に受け止め、
「折り合いができる額をお払いする」という話を進めたが、
納谷は機械的に算定表に基づく決定をした。
Aさんは家族を再生するためにもその額を払っていくつもりだった。

Aさんが高裁に抗告した同居を求める審判では、
一審の裁判官の問題発言等も抗告理由の一つにしたにもかかわらず、
そのことには一切触れずに、高裁でも同居を求める審判は棄却された。
Aさんとしては、棄却理由が客観的でないとは思っていたが
納谷のような裁判官が三審制の一審を担当したため、
次は最高裁判所しかなく、最高裁判所が審議するような
特別抗告理由を見つけることができず、諦めるしかなかった。

一方、Aさんの妻は、算定表に基づく決定では
額が少ないという理由で高裁に抗告した。
高裁は、妻の年収が減額されるという主張を受け、
一審の決定に対して増額した額を言い渡した。
Aさんはそれを受け入れその後、決定通りの額を払い続けている。

当時子どもとは、2〜3ヶ月に1回2時間ほどしか会えておらず、
Aさんは子どもとの親子の絆を形成していくために再び調停を申し立て、
面会交流調停を現在も継続している。
Aさんの息子は1年半の間に、2歳になっていたが、
一番成長の著しい時期に自分の子どもに会うことができず、
Aさんは今もつらく寂しい思いをしている。

なおAさんが納谷裁判官について調べると、
納谷は2006年に千葉地裁松戸支部で判決を出した
民事訴訟で憲法違反を犯した裁判官であることが過去の新聞報道でわかった。
その控訴審で高等裁判所(南敏文裁判長)は、
非公開の法廷で弁論終結の手続きを行ったことに対して、
公開法廷での弁論終結の手続きを行わないまま、
請求棄却の判決を言い渡したのは違法と指摘している。
納谷は、「(非公開の部屋で行った)弁論準備手続きから口頭弁論に移行する際、
部屋を(公開の法廷に)移動する手間を惜しんだ。不注意だった」と釈明した。
納谷は書記官も同席させず、
後で書記官に調書作成を指示していたという記事もあった。
高裁は納谷の行為を「憲法に定める公開の原則に反する」とし、
審理を一審に差し戻した。
これに対して、千葉地裁の中山隆夫所長は、納谷を厳重注意処分にした。
 Aさんの事例においても、納谷は懲りることなく同じことを繰り返している。

(家裁監視団編集部)
posted by 家裁監視団 at 00:40| Comment(6) | 裁判官に気をつけろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 はじめまして、納谷 肇を検索してここへつきました。
 実はつい先日、日照権の侵害で会社事務所ビルの3階部分の建設差止め仮処分の裁判を起こしたのですが、該当ビルによって冬至の午前8時から午後4時までの8時間ほとんど日が当たらなくなる状態で弁護士もこの事例は認められるでしょうと言ってくれたのですが、却下決定を受けました。
その決定書に書かれていた裁判官が納谷 肇でした。
 被害回避の保全の訴訟なのに、第一回目の審尋が1ヶ月後、決定書が送られてくるまでに3回の審尋を経て3か月が経ちました。すでにほぼ完成状態です。
 第1回目の審尋の時、開口一番「この公図のどこが現場なの?わからないよ。マーカーで色を塗ってよ」
 この発言に双方の弁護士も目を丸くし、慌ててマーカーを探し色を塗ると、「1色じゃわからないよ、他の色はないの?」ときました。この時点でこの裁判官はまともな人じゃないのはわかりました。
 審尋が始まると、相手の弁護士は今まで日影問題など存在しないと言ってきたのに、あっさり日影被害を認め「もう鉄骨が立ってしまったのだから、この問題はお金で解決するべきで、差し止める必要はない、道の向こうは近隣商業地域だし事程度の大きさのビルは問題ないでしょ」との発言。
 納谷 肇は開始数分で「そうだね、壊すのにもお金がかかるし、こんな問題はお金で解決すればいいんじゃない。近隣商業地域との境目だからそれに準じて考えればいいでしょ」と相手に同調した発言。
 審尋終了後、私の弁護士は怒りながら「あんなことを言ったら、相手が勝てると思うじゃないか!あんなやる気のない裁判官初めてだ!」と怒り心頭。第1回目の審尋で「早いところ決定を出してもらって高裁に上告したほうが良いんじゃないかな」と言ってました。
 しかしそこからだらだらと(これが日本の裁判じゃ普通なのかな?)3月15日までかかりました。保全を求めているのにほぼ完成状態です。揚げ句の果ては「却下する」です。

決定書の内容は、ほぼ相手からの準備書面の丸写しで、かいつまむと「駅に近く、商業地域と近隣商業地域に隣接した第一種住居地域である。近隣を考えると債務者ビルは、異質なビルとは言えない。債権者宅は債務者より1.6メートル以上低いし袋地状の土地で面積が小さい事が日影障害の主たる原因といえる。よって受忍限度を超えるとは言えない」という内容です。
 こんな小さな土地しか買えない貧乏人は、日照権を言う資格はないと言うことでしょうか?貧乏人は基本的人権もないという判決です。
 上告しようにも完成していたら保全の意味がないので、上告も出来ません。
 納得いかないので納谷 肇を検索したら、やっぱり問題あり裁判官でした。
結局は、こんな裁判官に当たったらあきらめるしかないのでしょうか?
 
Posted by ヨッシー at 2011年03月17日 12:05
いいえ、諦める必要はありません。
裁判官も公務員です。
名指しで批判されそれが公になれば
今後の仕事の仕方は変わってくるはずです
このような事例を表に出していただいて
ありがとうございました。

決定を出す前にそれについてコメントする
なんて、
裁判する前に「有罪」って言っているような
もんです。
こんな裁判官に税金を出したくないですよね。
Posted by 家裁監視団 at 2011年06月02日 13:57
なぜかといえば
当事者の話を聞かない人が
裁判所では出世するからです
いちいち当事者の話を聞いていれば
仕事なんてできません。

Posted by 家裁監視団 at 2012年07月17日 21:21
情報ありがとうございます
サイトが情報交換が役に立っていますようで
それで裁判所も変わっていただくといいのですが。
最近は、最高裁の家庭局や人事局は
わりと積極的に家庭裁判所の裁判官の苦情に
対応するようになってきています。
ひどいことを言われたと思ったら
最高裁に苦情を入れましょう。
それが裁判所をよくしていくことにつながります。

裁判官は
「例題は解けるけど、応用問題が解けない」
そういう方が少なくありません。
じっくり問題に取り組もうとすると
仕事が滞るからです。
それにしても思い込みの激しい裁判官は
少なくなく、それが各地の裁判所に行くことは
困ったことですね。
Posted by 家裁監視団 at 2012年09月04日 07:02
地裁長岡支部でも、納谷肇裁判官が大変なことになっているようです。

http://www.zaikainiigata.com/?p=2659(「財界にいがた」7月号)以下引用

「”それでも”地裁長岡支部長に抜擢された裁判官の”前科”

公平・中立な訴訟指揮が任務のはずの裁判官がどこかおかしい。被告に対する肩入れはもはや限度を越しており、それにより原告は本来負けるはずのない裁判であったにもかかわらず窮地に立たされた。・・・・
ある人物とは、訴訟を指揮する納谷肇裁判官その人であり、平成24年9月の第5回口頭弁論において、被告らの代理人弁護士に対して以下のようなトンデモない発言におよぶ。・・・・
「被告組合の臨時総会決議に問題があるなら、管理規約の改定をしたらどうか」
つまり、このままでは被告は裁判に負けてしまうかことから、納谷裁判官は裁判中であるにもかかわらず、被告に対して原告の追及をかわすための横紙破りな方法を指南。具体的には林原氏が裁判で問題視している管理規約に違反した違法な決議を正当化するべく、代理人弁護士に対して現状の管理規約を前回裁判の判決に反する違法かつ無効な内容に改悪するよう助言したのだった。…続きは本誌にて」
Posted by つとむ at 2013年06月30日 17:02
納谷肇を検索して こちらにアクセス出来ました。

↑の方のhttp://www.zaikainiigata.com/?p=2659(「財界にいがた」7月号)以下引用

「”それでも”地裁長岡支部長に抜擢された裁判官の”前科”」
と言う記事から 
今年の3月に 再び東京高裁の判事として異動となりました。

その長岡支部での 置き土産が「長岡ラブホテル放火」での裁判らしいです。
被告人の証拠は 却下
すべて検察の証拠のみを 採用
これでは 公平な裁判とはなりません。

裁判は 控訴され再び争う事になりそうですが、この様な裁判官がいる限りは 時間はかかるばかり
しかも 二度手間・・
こんな裁判官 世の中に必要でしょうか?

これからも この様な被害を被る方がいるかと思うと非常に残念です。
これだけの国民の非難をかいながら罷免されないとは・・不思議でなりません。

Posted by あきら at 2015年06月04日 09:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: